元小学校教師の僕が、子どもたちに教わった1番大切なことは対話だった

自己紹介

17年間公立小学校の先生として勤務。10年以上、発達特性のある子どもたちと関わってきた経験を生かし『子どもも大人も自分らしく表現できる世界を作ること!』をミッションとして活動中。2022年よりオンライン×リアル家庭医教師「MANABI・マナビー」主宰。強制や指導ではなく「対話でじっくり関わること」を重視。誰もが持つ素晴らしい個性を活かし、子どもと保護者の笑顔が増える瞬間を大事にしている。

その他、親子の遊び場「原っぱ大学」、アイアン工房「PANZ FACTORY」など教員の枠を超えて大切な仲間と充実した毎日を送る。同年8月より、逗子オルタナティブスクールプロジェクトに参画。

詳しいさんちゃんのプロフィール

子どもとの関わりで失敗だらけの日々

こんな人に読んでしい

・子どもとのか変わり方に悩んでいる

・子どもとの信頼関係作りに悩んでいる

僕は先生として17年間で300人以上の子ども達とか関わってきました。楽しい時間を過ごす時もあれば頭を悩ますこともありました。特に子どもとの信頼関係を深めるためにたくさんの失敗をして、多くのことを学びました。

いろいろあったな

どんな失敗をしてきたの?

いきなりだね・・・

僕は心配性なところがあり子どものことを心配するあまり、話を聞かず余計な口出しをしちゃうことがよくりました。

私もついつい言ちゃうなぁ

じっくり話を聞いて子ども達の気持ちを大切にしたいという思いはあるものの、つい時間を気にしてしまい僕が話をまとめてしまうこともありました。

大切なものを忘れていた僕

僕は教師として働く中で理想と現実の間で揺れていました。勉強も研究も大切。しかしそれ以上に大切なものがあるんじゃないか?そんなこと考えながら過ごす日々でした。

モヤモアの日々でした・・・

そんな僕に転機が訪れました。
それは支援学級への先生になることでした。支援学級の担任になったことで今まで以上に個性豊かな子ども達と出会いました。
僕が関わった中には「みんなと同じ」が苦手なお子さんもたくさんいました。そのような子ども達と関わる中で僕はたくさんのことを学びました。

例えばこんな子ども達がいました。

・自信がない
・友達の前では元気でも本当の気持ちは言えない
・親に本当の気持ちを言えない
・もっと褒めてほしい
・イライラすると自分の感情が抑えきれなくなる。
・友達に素直になれない
・不安な気持ちがたくさんあって安心できないことがある。

私も自分に自身が持てないよ。

確信に変わった僕の経験。それはやはり「対話」だった

こんな子がいたよ
(内容は変えています)

僕が受けもった3年生の男の子がいました。かける君(仮名)がいました。かける君は運動が得意でした。いつも友達を笑わせるタイプのお子さんでした。

3年生 男の子
かける君(仮)

・運動が得意で友達を笑わせる
・算数が苦手

たける君は算数が苦手で計算問題や文章問題に苦しんでいました。割り算の学習が始まってから苦戦が続いていました。

計算が分からなくて


割り算のプリントを見るなり
「やりたくない」
「むりだから」
「やらないもん」

と言い返すことがよくありました。そんなときは彼と話し合いながら取り組んできました。
対話をすることで彼の苦手さの原因が分かり、マス目を大きくしたり計算の手順を表にしたりいろいろな工夫をしました。


かける君の頑張りがあり苦手さは克服していきました。
「よく頑張ったね!!」
「この調子でどんどんできるようになるよ!」

たける君が苦手さを克服している様子が嬉しくて難易度を上げていきました。

もっとできそう!

気持ちを無視してごめんね

「かける君ならできる!」そう思っていました。しかし課題が難しむなるにつれ、手が止まることが増えていきました。「Aくんなら、大丈夫!」励ましながら取り組む日々が続きました。そんなある日、かける君の手が完全に止まり下を向いたままで動かなくなることがありました。

どうしたのかな

「大丈夫かい?」話しかけても、なにも返事はありません。たける君の顔を覗き込もうとした時プリントに鉛筆で☓(バツ)をたくさん書きプリントをクシャクシャに丸めました。僕はそのとき「しまった」と思いました。

僕はかける君のスキルを向上させようとするあまり、感情を無視してしまったんです。僕の一方的な応援はたけるからしたらただの「指示」でしかありませんでした。

気持ちを無視していたんだよ

かける君はプリントや教科書を壁に投げつけ、椅子や机を蹴り出しました。
5分くらいしてして少し落ち着つきはじめたんです。

立ちすくんだままのたける君に自然とこんな言葉を言っていました。

「かける君ごめんね」
「分からなくて、辛かったよね」
「気持ちを無視してごめん」

下を向いていた彼の目から一粒の涙が流れて、机にあるプリントに落ちました。肩を揺らしポタポタと涙が落ちていました。

その後
「割り算が分からなくてつらいこと」
「できない自分が悔しいこと」を彼なりの言葉で伝えてくれました。

くやしくてたまらなかったんだ

すごく悔しかったよね。

かける君の気持ちを大切にできなったんだ。


彼からの学んだのはお互いの気持を分かり合うための「対話」の大切さでした。
対話を繰り返すことで少しずつ変化がありました。勉強で分からないことを自ら僕に質問することが増えたんです。

さんちゃん教えて。

よく言えたね!!

助けを求められなかった彼から「教えて」と伝えてくれることが少しずつ増えてきました。その言葉を聞く度にかける君の成長が感じられ嬉しくてたまりませんでした。

対話をするために僕が意識していること

子ども達は話を聴いてくれる人か?そうでないか?を敏感に感じています。
ここでは僕が対話をするときに意識していることを紹介しますね。

ポイントはリラックできる状況を作ることです。
始めのうちは慣れないこともあると思いますが次第になれてきますから大丈夫ですよ。
ここではコツを紹介しますね。

対話のためのコツ

・姿勢にこだわりすぎない
・言葉遣いも多めにみる
・手いじりしてもOK
・目をみて話さなくてもOK
・話すよりも聴く

きっとおこ子さんの行動や態度が気になると思いますが、多めにみておきましょう〜
目的は信頼関係を作ることですから指導や注意はできるだけしないのがコツです。

イライラして怒ちゃいそう・・・

もしイライラで爆発しそうになったら、その場から離れましょう。
イライラをぶつけるよりいいでし無理に再開しようとしなくてもいいですよ。

子どもとの関係は長期戦ですからね

5まとめ

僕が子ども教わった1番大切なものは「対話」です。子ども達も自分の話をもっと聞いてほしいと願ってるはずです。ぜひ対話を楽しみましょう〜。

この記事が、お役にたつことができれば幸いです。

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さんちゃん、 先生やめて何しているの?

17年間の公務員から退職。 妻子ありなのに、なんでまた?

現在はコーチングの他にも『PANZ FACTORY』の工員
子ども達と山で泥んこまみれの『原っぱ大学』のスタッフ
子どもたちと焚き火を囲む『焚き火の時間』主宰として活動中

さんちゃんの詳しいプロフィール

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