発達の悩みがあるのですが相談場所が分からなくて
もくじ
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
小学校に入学後に環境に合わなかったり、発達の特性が顕著になり困り感を抱えるお子さんがいます。お子さんの成長は常に変化してます。だからこそお子さんに合った環境をサポートしていきたいですね。
うちの子クラスのみんなと、同じことができないみたいなんです
詳しくきかせてください
- 小学校に入学した後に「発達障がい」と思ったらどこに相談すればいいの?
- 入級までのプロセスを知りたい
家族の構成
ママ・パパ
けいた君 (仮名)2年生
診断なし
けいた君(仮名)
幼稚園の頃は集中が続かず立ち歩くことがあったようですがけいた君の成長や先生方のサポートのおかげで少しずつ不安定な行動は改善され小学校は普通学級に進学しました。
夏休み開けてから学校での様子について、担任の先生から連絡が入ることが多くなってきました。
1年生の夏休み明けころから、担任の先生からの連絡も増えました。
そうなんですね。
いろいろな所で相談ができるんですね
発達の悩みお子さんそれぞれ。だからこそ悩むことも多いですし、何処に相談していいか分からないことがあると思います。
こんなところで相談できますよー
- 在籍している学校
- 市町村の保健センター
- 子育て支援センター
- 市町村の「子ども育成課」
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター
いろいろなところで相談ができるんですね。
まずはクラスの先生に相談してくださいね
支援学級への入級へのプロセス
お母さんは幼稚園のけいた君の様子と小学校での様子を2年生の担任の先生や相談機関にも伝えました。そしてけいた君にとって支援学級が過ごしやすい場所だと考えるようになってきました。僕とも面談を繰り返し、支援学級に入級するように話を進めることになりました。
何から、していけばいいでしょう?
大まかな流れはこんな感じです。
- 担任の先生に日頃の相談をする(情報交換)
- 担任の先生と支援学級への相談を開始
- 教育相談コーディネーターとの話し合い
- 市や町の「教育委員会」との面談
- 教育委員会の方が児童観察をする
- 入級への資料作り ※必要に応じて 「診断書」や「発達検査」が必要になります。
- 市や町の就学指導委員会での会議
- 支援学級への入級が決定
いろいろあるのですね。
大丈夫ですよ。分からないことは「学校」に問い合わせれば丁寧に教えてくれますので〜
支援学級の途中入級で何より大切なこと
支援学級に途中から入学してくるお子さんがいます。保護者の方からすると1日でも早く我が子に合った環境で過ごさせたいという気持ちがありますよね。その気持とてもよく分かります。
ただ僕達大人が忘れてはいけないことがあります。
大切なこと?
本人の気持ちだよ
学校で過ごすのはお子さん自身ですよね。
主役は子ども。
そして僕達大人はサポーターです。当たり前ですが忘れないようにしたいですね。
悪いのはあいつらなんだよ
けいた君がどんな時に困り感を感じているのかを見ていくようにしました。
観察をすることでけいた君の特性が見えてきました。
- 勉強に対しても意欲的でしたが「じっとしている」のが苦手で衝動的な一面がありました。
- 友達関係では納得いかないことがあると
「自分の主張を押し通す」
「感情が調整が苦手」
な一面がありました。
悪いのはあいつらなんだよ
詳しくきかせて
けいた君にとって大切なこと
観察をするとけいた君にとって「安心」できる環境が必要だな〜と感じました。
けいた君は衝動的な行動があり友達からよく
「止めてよ」
「けいた邪魔しないで」
という言葉を多く受けていたので友達に対してイライラしていました。
学習はクラスの中で「なんとか」ついていっている状態でしたが、けいた君にとっては「心に余裕がない」状態が続いていました。
そうだったんですね。何をしてあげたらいいのでしょうか?
こんなことから始めようと思います。
- けいた君との信頼関係を作る
- 入級するまで週に1時間 、通級する環境を作る
僕が途中から入級するお子さんで一番大切にしているのが本人の気持ちです。
今まではと違う環境になることは、子どもからすると大きな変化になりますからね。
さらに少しでも新しい環境になれてほしいので、楽しい場所と思ってもらえるよう心がけていました。
家の人へのアドバイス
私ができることはありますから?
いままで通りけいた君の気持ちを大切にしてあげてください。
お子さんによっては「普通学級」から「支援学級」に入級することを嫌がることがあります。
無理やりな進め方はしない方がいいです。
保護者の方にはけいた君と「入級」に向けて話し合うときに「3つ」ほど気に留めてほしいことをお伝えしました。
- 本人の気持ちに「共感」しながら話をすること
- 「支援学級」は得意なことを伸ばし苦手なことをサポートする場所ということ
- 今まで通り2年生の教室に行き「友達」と過ごすことができることを伝えてほしいこと
なぜこのようにお伝えしたかと言うと、けいた君にとって支援学級が「安心」できる場所というイメージを持ってもらいたかったからです。
お子さんによっては「支援学級」で勉強することを「だめな子」が行くところ。
と勘違いしていることもあるからです。
けいた君にとって「心の安心」が重要なんだね。
楽しく遊び、たのしく学習、時々トラブル
けいた君支援学級はどう?
さんたちゃんにボール当てるのがたのしい。
けいた君の家族が丁寧に話をしてくれたおかげで本人が納得して入級できました。
その後も衝動的に行動することや、うまくいかず「イライラ」することはありましたが、「支援学級」があることでを安心してすごせることが多くなっていました。
「楽しく遊び、たのしく学習、時々トラブル」そんな日々を過ごせるようになりました。
よく遊ぶようになりました!
ボールをたくさん当てられていますー
家族からの感想
支援学級の入級後も落ち着くまでは時間がかかりました。
環境の変化は、けいた君にとってもストレスがあったと思いますが少しずつ慣れてきて気持ちも安定してきました。
お母さんはけいた君の変化をどう感じているかな?
このまま、もしかしたら普通級で過ごせるかも?
と思っていましたがトラブルが多くなり心配していました。
学校の先生などに相談したことで、本人にとって何が大切かを考えられたのが良かったです。
たまに友達とのトラブルで連絡はあります。
でも支援級に入れて良かったです。
けいた君がすこしずつ成長していることが、保護者につたわっているようで良かったです。
まとめ
お子さんに対する悩みは自分自身の悩みより深刻に考えますよね。
だからこそ1人で悩まずにいてほしいです。
こんな話をしたよー
- 小学校に入学した後に「発達障がい」だと、思ったらどこに相談ればいいのか。
- 入級までのプロセスにつてい。
僕で良ければ相談のりますー。
「相談希望」とメッセージをくださいね。
さんちゃん、 先生やめて何しているの?
17年間の公務員から退職。 妻子ありなのに、なんでまた?
現在はコーチングの他にも『PANZ FACTORY』の工員
子ども達と山で泥んこまみれの『原っぱ大学』のスタッフ
子どもたちと焚き火を囲む『焚き火の時間』主宰として活動中
さんちゃんの詳しいプロフィール
17年間公立小学校の先生として勤務。10年以上、発達特性のある子どもたちと関わってきた経験を生かし『子どもも大人も自分らしく表現できる世界を作ること!』をミッションとして活動中。2022年よりオンライン×リアル家庭医教師「MANABI・マナビー」主宰。強制や指導ではなく「対話でじっくり関わること」を重視。誰もが持つ素晴らしい個性を活かし、子どもと保護者の笑顔が増える瞬間を大事にしている。
その他、親子の遊び場「原っぱ大学」、アイアン工房「PANZ FACTORY」など教員の枠を超えて大切な仲間と充実した毎日を送る。同年8月より、逗子オルタナティブスクールプロジェクトに参画。
詳しいさんちゃんのプロフィール