気が散りやすくて勉強に集中できないの小学生が、集中して勉強できるために親が知っておく5つのコツとは?

自己紹介

17年間公立小学校の先生として勤務。10年以上、発達特性のある子どもたちと関わってきた経験を生かし『子どもも大人も自分らしく表現できる世界を作ること!』をミッションとして活動中。2022年よりオンライン×リアル家庭医教師「MANABI・マナビー」主宰。強制や指導ではなく「対話でじっくり関わること」を重視。誰もが持つ素晴らしい個性を活かし、子どもと保護者の笑顔が増える瞬間を大事にしている。

その他、親子の遊び場「原っぱ大学」、アイアン工房「PANZ FACTORY」など教員の枠を超えて大切な仲間と充実した毎日を送る。同年8月より、逗子オルタナティブスクールプロジェクトに参画。

詳しいさんちゃんのプロフィール

こんな人によんでほしい
  • 発達障がいの子どもが、集中して勉強するための方法?
  • 親が知っておく「5つのコツ」とは?
  • 親の心配はどんなこと?
  • 「5つのコツ」を試した結果と子どもの変化は?

集中してで勉強するにはどんな方法があるの?

まずはこの図を見てね

それぞれの特性には、違いがある

出典:「政府広報オンライン 発達障害ってなんだろう」より

それぞれの特性があるんだよ。

発達障がいは、1つではないんだね。

「発達障がい」といっても、いろいろな特性があります。それぞれの特性がはっきりとしているお子さんもいれば、ASD、AD/HD、LD」が重なりあっているお子さんもいます。
だからこそ特性を理解した上で学習を組み立てることが大切です。

個性を見つけて、観察することで見える学習方法

それじゃ発達に合った方法で、学習をすればいいんでしょ!?

うん。でも、それだけじゃないんだ。

「ASD、AD/HD、LD」の特性がはっきりとしているお子さんもいれば、それぞれの特性が重なりあっているお子さんもいます。またお子さんによって、特性の出方は様々なんです。

僕もたくさん失敗してきたよ。。。

どんな??

支援級担任になったばかりの頃。
診断名に気を取られて目の前の子の気持ちや行動を理解しようという気持ちが疎かになっていた時期がありました。「自閉」だから〇〇傾向がある 。AD/HDだから〇〇傾向があるんだと。

そうなると目の前の「子どものらしさ」を活かした学習方法を組み立てるという視点から、足りていないこと、できていないことを補うことばかりの学習になってしまたんです。

さらに診断名ばかりを気にして「目の前の子ども」に心を通わせようとしていませんでした。
その結果、子どもとの心の距離が離れていき子ども自身が不安定になることが多くなっていったんです。そうなると学習どころではないですよね。

苦い経験だったよ。。

だからこそ「目の前の子どもの個性」を大切にしていくようになったよ!

集中して学習勉強できるための5つのコツ

5つのコツ
  1. 共感
  2. 観察
  3. 特性の理解
  4. 環境
  5. ねぎらい

具体的な方法に行く前に大事なポイントだから見ていきましょ〜

早く具体的なこと教えてよ!!

そうだね。

落ち着きがない さくらさん

僕が大切にしてきた「共感」・「観察」・「特性の理解」・「環境」・「ねぎらい」についての具体例を紹介していきますね。

保育園の頃から落ち着かきがなくて・・・・

そうだったんですね。一緒に考えていきましょうね。

  • さくらさん (仮名)
  • 小学校 1年生
  • AD/HD
  • 体を動かすのが好き
  • 何をするにも不安になってしまう
  • 落ち着きがなく、じっとしていられないときがある

それでは、具体的な例を見ていきましょうー

共感の具体例
  • さくらさんは、「不安」の気持ちが強いお子さんでした。なので学習に取り組めるように「さんちゃんも分からなくなると「ドキドキ」しちゃうんだ」ということを伝えいきました。
  • 面白いときは一緒に面白がり、難しく悩んでいるときは「確かにむずかしいよね」と心に寄り添うようにしていました。
観察の具体例
  • さくらちゃんは、10までの足し算をしている時に「このイチゴを、お店屋さんで3つ買いました」とストーリーにして取り組んでいました。ストーリーに僕も加わり一緒に計算をしていきました。
  • 目の前のお子さんが「何に困っているか」、「何が好きなのか」、「どんなことに心が動くのか」何気ない会話から学習のヒントを探していました。
特性の理解の具体例
  • さくらさんはAD/HDという診断でした。特性として机に座り続けるのが苦手だったので机で10分学習したり、活動を学習の中に入れるようにしました。
  • 集中して学習するには「特性の理解」は必要不可です。特性を知ることで子どもたちの支援の方向性が見えてきます。「WISK-Ⅴ知能検査」、「田中ビネー知能検査Ⅴ」などを参考にしました。
環境の具体例
  • 「不安の気持ち」が多いさくらさん。できるだけ見通しを持てるように学習活動をパターン化しました。「何をすればいいのか」を常に確認でき集中して取り組めました。
  • お子さんによっては、「音」や「気になるも」を目線に入れないようしました。パーテションを活用して個人のスペースをつくることもありました。
ねぎらうの具体例
  • 勉強をした後に「最後まで諦めないで粘り強く取り組めたね!!」と伝えていました。
  • ついつい「やりたくない!」と諦めがちな子どもたち。その思考をかえたくて学習の結果だけでなく、プロセスも褒めるようしました

小学校でみんなと生活できるのかしら?

保護者とも話したの?

いろいろ話し合ったよ


さくらさんの保護者は、小学校に上がり「集団で活動できるのか」を心配していました。
幼稚園の頃から集団での活動が苦手で、一人でいることが多かったこと活動の時も何をすればいいのか分からずに、泣くことが多くあったことを話してくれました。

小学校でみんなと生活できるのかしら?

話し合いながら、進めていきましょうね。大丈夫ですよ。


さくらさん(仮名)のお母さんと、たくさんの話し合いをしました。お母さんの気持に寄り添いながら僕は「対話」を重ねました。まずは漠然とした不安をから「何について心配しているのか?」を明確にしていきました。

お母さんの心配
  • 友達と仲良く過ごせるか
  • 一人で困っていないか
  • 勉強はついていけるのか

さんちゃんと話せて不安が少し減りました。

何よりです〜

さくらさんのお母さんのように学校生活に「不安」な保護者の方は、たくさんいます。「何について不安なのか?」、「不安」を「明確」にすることで「何をすればいいのか?」がはっきりしてきました。

変化は緩やかだけど確実に。

その後のさくらちゃんは?

順調だよー


始めのころは慣れないことの連続だったさくらさん。「不安」で涙することもありました。しかし、彼女なりのペースで確実に成長していきまた。
勉強の時間になると「さんちゃん、やるよ!」いつのまにか、どっちが先生だかわからなくなることもありました。

時には「不安」で心がしょんぼりする彼女。
変化は緩やかだけど、確実に成長している彼女がたくましく見えました。

ほんとうに成長しましたね

ほっとしています。

まとめ

僕が想像する以上に、さくらさんは成長しました。「安心」を感じられる環境が家と学校にあったからこそ、さくらさんの個性は輝きを増したと思います。さくらさんとの出会いは、特性や個性に合った環境を提供することの大切さを感じました。

こんなことを伝えました

  • 発達障がいの子どもが、集中して勉強するための方法
  • 親が知っておく「5つのコツ」
  • 親の心配について
  • 「5つのコツ」を試した結果と子どもの変化

僕で良ければ相談にのります〜
友だち追加⇒「相談希望」とメッセージくださいね。
まってますね

友だち追加

さんちゃん、 先生やめて何しているの?

17年間の公務員から退職。 妻子ありなのに、なんでまた?

現在はコーチングの他にも『PANZ FACTORY』の工員
子ども達と山で泥んこまみれの『原っぱ大学』のスタッフ
子どもたちと焚き火を囲む『焚き火の時間』主宰として活動中

さんちゃんの詳しいプロフィール

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です