学校でのルールやマナーが守れない忘れ物が多い、グレーゾーンの子をもつ親ができる5つのサポート

自己紹介

17年間公立小学校の先生として勤務。10年以上、発達特性のある子どもたちと関わってきた経験を生かし『子どもも大人も自分らしく表現できる世界を作ること!』をミッションとして活動中。2022年よりオンライン×リアル家庭医教師「MANABI・マナビー」主宰。強制や指導ではなく「対話でじっくり関わること」を重視。誰もが持つ素晴らしい個性を活かし、子どもと保護者の笑顔が増える瞬間を大事にしている。

その他、親子の遊び場「原っぱ大学」、アイアン工房「PANZ FACTORY」など教員の枠を超えて大切な仲間と充実した毎日を送る。同年8月より、逗子オルタナティブスクールプロジェクトに参画。

詳しいさんちゃんのプロフィール

グレーゾーンって何?

グレーゾーンって何??

診断はついていなけど、発達の特性があることだね。

こんな人に読んでほしい
  • グレーゾーンとは何か知りたい
  • グレーゾーンのケースを知りたい
  • どんなことに困るのかを知りたい
  • 親ができることを知りたい

データを見てみて。

通常の学級における発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)の可能性のある児童生徒:6.5%程度の在籍率

(平成24年文部科学省の調査において、学級担任を含む複数の教員により判断された回答に基づくものであり、医師の診断によるものでない点に留意。)

特別支援教育の現状等 令和3年10月5日(火) 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査有識者会議 より

1クラス30人だとしたら、2人くらい発達障がい傾向のお子さんがいる計算だね。

そうなるね

まわりが気になっちゃうんだ

グレーゾーンの子どもは、どんなことに困っているの?

こんなケースがあるよ

ケース1
  • たけし君(仮名) 6年生
  • 通常学級に在籍
  • おしゃべりが好き

電車のことならまかせてよ!

たけし君(仮名)話をするのが大好きな子でした。
特に電車が好きで型名や部品名について話すときは目がキラキラしていました。
学習の時間は気になることがあると、席をたってしまうことがあり担任の先生からも注意を受けることがよくありました。

6年生になると個人での学習以外にも、グループで取り組むことが多くなります。
まわりのことが気になりやすいたけし君は、勝手に立ち歩いたり一人だけ違うことをしてしまったりすることがあり「勝手なことをしている!!」と友達から言われることが多くトラブルになることがありました。

ついまわりが気になってしまうんだよ。

友達からみると勝手と思われちゃうんだね。

わざとではなく、体が動いてしまうんだよね
友達には分かりにくい「困り感」を感じていることが多いよ

みんなはなんで簡単にできるの?

たけし君の感じていた困っていたことだよ

学校でこまっていこと
  • 学校のルールやマナーが守れない
  • 場面に合わない質問をし一人で話続ける
  • 忘れ物が多い
  • 文字の読み書きに時間がかかる
  • 計算が苦手 

みんなは簡単にできるの?

このような状態では子ども自身の「自己肯定感」も下がり「生きづらさ」を感じていきます。「学校への行き渋り」や「不登校」につながることがあります。
できるだけ早くサポートが届くことが必要です。

これはなんとかしないと。

グレーゾーンの子のサポートは本当に大切だよ!

たけし君に安心してほしかったんだ

僕がしたサポートについて紹介します
意識したことが3つです。

たけし君のことで

  • 共感する
  • 安心感を与える
  • 保護者との連絡を取り合う

僕はできるだけたけし君(仮名)の話を聞くようにしたんだ

電車の話、理科の実験について、たけし君が話し出すと目をキラキラさせながら話していました。僕はその様子を見て大好きなことを安心して話せる環境が、彼には必要だと感じました。

話しているときの笑顔が忘れられないよ

その後も僕は彼との距離感を大切して関わりを続けました。
そうすることで少しずつではありましたが、グループ活動にも参加することができるようになってきました。

保護者の方とも連絡を取り合い日頃の様子を伝えました。
・学校生活でうまくできるようになったこと
・友達関係について
・課題点

情報交換を定期的にすることで、保護者の方とチームになってたけし君をサポートする体制ができました。
彼の学校での様子をお伝えしていくことで、たけし君の良いところに目が向くようになっていきました。

家でもほめる回数が増えました。

良かったですね〜

安心したのが大きいと思うな

グレーゾーンの子どもが成長する5つの視点

このブログを読んで頂いているということは、お子さんの発達で不安や心配がある方だと思います。だからこそ色々な情報を手に入れようとしているはずです。

色々な情報に触れることはお子さんの可能性を伸ばすためにとても有益です。
ただ1つ注意することがあるとすればスキルや情報にとらわれすぎないこと。


かつての僕がそうでした。


発達障がいに関する書籍やネットで情報をたくさん集めては「〇〇すれば困った事が改善する」と思い込み実践していました。
うまくいくこともありましたが、行動改善にだけ焦点を当てていたことでうまくいかない事が増えてきました。
その理由はスキルばかりにとらわれ、目の前のお子さんの特性を理解していなかったからです^^;

それでは紹介しますー

子どもが伸びる5つの視点
  • 子どもの思いに共感する
  • 特性の理解
  • 観察
  • 学校との連絡をとる
  • 相談できる人・相談できる場所

1つずつ見ていきますね

子どもの思いに共感する
  • 子どもは自分のことに共感をしてしくれると安心を感じます。
    子どものことを全て理解はできません。しかし「どう感じているのか?」という気持ちに寄り添うことはできます。
    グレーゾーンのお子さとっても必要なことは、共感していくれる人の存在です
特性の理解
  • 子どもの特性を知ることでどんな「強み」があるのか?「困り」を感じているのか?を知ることができます。子どもに応じたサポートがしやすくなります。
観察
  • 特性の理解をするためでとても重要です。
    不注意な行動を見るとついついお子さんの行動を止めがちですが、許せる範囲で「じーっと」観察するのがオススメです。
    いままで不思議と思っていた行動の意味を知ることで「共感」や「特性の理解」につながります。
学校との連絡をとる
  • 学校での様子を知るのはオススメです。
    「先生、忙しいかな?」なんて思わずに「うちの子の様子はどうですか?」と質問してくださいね。先生もその方がお子さんをよく見てくれます。
    その際は家での様子を伝えるのもお忘れなく。ネガティブなことだけでなく取り組んで良かっ事例などをおつたえすることをオススメします。
相談できる人・相談できる場所
  • 相談できる人を見つけておく

    「こんな悩みは私だけかしら・・・」
    「これを言うとどう思われるのかな・・・」
    「迷惑をかけたくない・・・」

    僕が相談に乗ってきた保護者の方の多くが同じことで悩んでいます。
    話すことで気持ちが軽くなったり、解決に向けてのアイデアが浮かぶことがあります。
    悩み事はあって当たり前ですからね!

この5つの視点はたくさんの人に知ってほしと思っています。

僕も大切にしていくね

まとめ

全ての子ども達は「個性あふれた存在」です。
だからこそ個性に合った生き方をサポートすることが大切だと思います。


発達の特性がある子も
グレーゾーンの子も
そうでない子も

親の視点が変わることで子ども達は成長します。
僕は何度もその経験をしてきました。

「大人の関わり方で子どもは変わります」

視点を変えるだけでお子さんが成長するとしたらワクワクしませんか?

今日はこんな話をしたよ。

まとめ
  • 発達のグレーゾーンとは
  • グレーゾーンのケースについて
  • 学校では、どんなことに困るのか
  • 親が持ったほうが良い5つの視点

僕が相談に乗ります。お気軽にどうぞ〜
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さんちゃん、 先生やめて何しているの?

17年間の公務員から退職。 妻子ありなのに、なんでまた?

現在はコーチングの他にも『PANZ FACTORY』の工員
子ども達と山で泥んこまみれの『原っぱ大学』のスタッフ
子どもたちと焚き火を囲む『焚き火の時間』主宰として活動中

さんちゃんの詳しいプロフィール

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